精液の量が減ってくると、自身の健康状態に対する不安が増すだけでなく、男性としての自信を喪失してしまうと言う方も少なくないでしょう。しかしながら、精液の量が減少する原因としては様々なものが考えられる為、それらを独力で改善する事は容易ではありません。

そこで今回は、精液がどのような成分からできているのか、また、どのような生活習慣が精液の量を減少させる事に大きく影響するのかと言った事について解説すると同時に、それらを改善するのに有効なおすすめのサプリなどを紹介したいと思います。

精子と精液ってどう違うの?

精液の量の減少とその改善方法について考えるには、精液がどのような成分からできているのかと言う事だけでなく、精液と精子の違いについてもよく理解する必要があります。ここでは最初に、精液がどのような成分からできているのかと言う事について解説していきたいと思います。

精液の成分「精子」

「精液」と「精子」を混同している方は多いようです。簡単に言ってしまうと精子は精液を構成する成分の一つであり、各々が指すものはまったく別物です。

主に遺伝子情報を伝達する事を大きな役割の一つとする精子がおたまじゃくしの様な見た目をしている事は多くの方がご存知だと思います。精液を構成する成分の一つであるこの精子は、精液全体のうちのおよそ1%しか占めていません。その為、精液が多ければ精子も多いと言う考え方は間違いと言えます。

精液の成分「精漿」

「精子」は知っているが、「精漿」については知らないと言う方も少なくないでしょう。続いては、この「精漿」についてです。

精子が精液のおよそ1%しか占めないのに対し、「精漿」は精液の99%を占めます。精漿は精嚢分泌液と前立腺液からできており、精子を運ぶ事と精子のエネルギーになる事を大きな役割としています。

精液の99%を精漿が占めていると言う事実からもわかる通り、精液の量が少ないと言うケースでは、この精漿が不足していると言う事が考えられます。

健康的な精子・精液の平均量は?

単に精液の量が減ったと言っても、どれくらいの量が平均であり、健康的であるのかが分からなければ、それが異常な事であるのかどうかもわかりません。

この点に関してはWHO(世界保健機関)が公表している一般的な精液量が基準となります。WHOでは、一度の射精で出される精液量は1.5mlが正常としています。また、平均値は3.5ml程度とだれており、個人差がある事を考慮すれば、概ね2ml~6mlが正常な量と言えます。また、精液1ml中の精子量は1,500万以上が正常とされています。

精液の量が少なくなってしまう原因は?

それでは、精液の量が減少してしまう原因としてはどのようなものが考えられるのでしょうか。

大きな原因の一つとして考えられるのが不規則な生活習慣です。特にストレスや疲労がたまっているなど、運動不足により筋力や男性ホルモンが減少してくると、それに応じて精液が減少してしまう事も多いようです。

また、射精そのものに関係する原因としては、早漏や射精回数の過多、勃起不全なども挙げる事ができます。その為、精液量の減少を改善する為には、これらを改善する事を目的とした対策を練るとよいでしょう。

精液量を増やす9のつの方法

禁煙

喫煙者の中には精液の量が著しく減少してしまい、生殖機能までもが衰えてしまっている方も少なくないようです。

また、タバコは血流を悪くし、勃起不全を起こす事も少なくありません。その為、精液量を正常に戻す為に禁煙は不可欠になります。

食生活の改善

食生活の乱れもまた、精液量を減らす大きな原因となります。この点を改善する為には、バランスが取れた食事を心がけるだけでなく、脂質を十分に取り、精子を生成する為に重要なテストステロンの原料となるコレステロールを適量摂取する必要があります。

筋トレ

運動不足による筋力の低下もまた精液量の減少の大きな原因になります。特にスクワットやヨガなど、短時間でも気軽に行う事が可能な運動で下半身を鍛えると、大きな改善効果が期待できるでしょう。

ストレスを貯めない

精子の生成に必要なテストステロンはストレスが貯まる事により、その数が大きく減少すると言う特徴があります。その為、ストレスを貯めないよう心掛けるだけでなく、適度な運動などによるストレスの発散も行うようにすると良いでしょう。

十分な睡眠を摂る

睡眠不足はストレスを貯めるだけでなく、疲労の蓄積にも多いな影響を与えます。そのためにも十分な睡眠をとり、翌日に疲れを残さないようにして下さい。体調を整えることは精液量の減少を改善するためにも有効です

テストステロン補充注射

上述したテストステロンは、男性ホルモンの一種でもあります。男性ホルモンは年を取ると共に減少する傾向があり、その事が精液量減少の原因になる事もあります。その為、テストステロンを注射によって補充する方法も有効です。

時間をかけてセックスをする

精液の一部である精嚢分泌液は、脳から興奮が伝えられる事によって分泌される為、興奮が伝えられる時間が長いと、その量も多くなる傾向があります。その為、射精の前の前戯の段階に十分な時間をかける事も有効です

オナ禁をする

射精の頻度を減らすと、その分一回当たりの精液量が増えたと実感した事がある方も多い事でしょう。その為、ある程度射精の回数を減らす事も有効です。ただし、過度な「オナ禁」などは、死滅した精子を貯める事となる為、あまりおすすめできません。

サプリを飲んでみる

生活習慣の改善を実行しても思ったような効果が表れない場合には、サプリを利用してみるのも良いでしょう。特に医薬品ではなく、健康食品扱いのものは副作用などの危険性も比較的低く、気軽に試してみる事が可能です。

精液量を増やすために効果的な成分は?

精液量を増加させる為には、有効な成分を熟知し、それらを含んだ食品を積極的に摂取する必要があります。ここでは、それらの成分を紹介すると同時に、各々の成分がどのような食品に多く含まれているのかと言った特徴についても解説します。

サプリがおすすめ!亜鉛

亜鉛は精子の原料となり、一日当たり10mgを目安に摂取すると、精子の質をより良くすることができ、精液の量も増やす事ができると言われています。亜鉛を多く含む食材としては、牡蠣、カツオ、小麦麦芽などが挙げられ、特に牡蠣の場合、生牡蠣では100g当たり13.2mgの亜鉛が含まれるのに対し、燻製では100g当たり25.4mgの亜鉛を摂取する事ができます。

セレン

セレンは精子の生成や運動に必要な成分であり、1日当たり30μg(1mgの1000分の1)を摂取する必要があります。セレンは魚、肉類に多く含まれ、豚肉、牛肉、カツオ、アンキモ、タラコ、ズワイガニと言った食材には特に多く含まれています。豚肉や牛肉を頻繁に食べる方の場合、特に意識はしなくても、必要な量を摂取していると言えるでしょう。

アルギニン

アルギニンには、精子の精製、成長ホルモンの活性化、血行の促進などの効果があり、精液量の増加には欠かせない成分と言えます。アルギニンは、一日当たり2~4gの摂取が必要とされており、大豆、豚肉、カツオ、イワシ、アジ、エビなどの食材を、意識的に多く摂取しなければ必要量を摂取する事は難しいでしょう。

ムチン

水溶性食物繊維の1つであるムチンには、タンパク質の吸収を助ける働きがあります。ムチンは納豆、山芋、オクラ、モロヘイヤなどのネバネバした食材に多く含まれている一方で、60度以上の熱で破壊されてしまうと言う性質がある為、できるだけ生で食べるのがおすすめです。また、海藻類のネバネバはムチンではない為、注意が必要です。

ビタミンE

水溶性食物繊維の1つであるムチンには、タンパク質の吸収を助ける働きがあります。ムチンは納豆、山芋、オクラ、モロヘイヤなどのネバネバした食材に多く含まれている一方で、60度以上の熱で破壊されてしまうと言う性質がある為、できるだけ生で食べるのがおすすめです。また、海藻類のネバネバはムチンではない為、注意が必要です。

含硫アミノ酸

含硫アミノ酸とは硫黄を含んだアミノ酸を意味し、メチオニンやタウリンなどと呼ばれる事もあります。男性ホルモンの分泌を促す働きがあるこの成分はイワシ、サンマ、アジなどの魚類や、長ネギ、ニラ、玉ねぎ、ミョウガなどの香味野菜に多く含まれ、肉類中心の食生活を送っていると言う方は、強く意識しなければ不足してしまうかもしれません。

ビタミンQ

あまり聞きなれないビタミンQと言う成分には、精子の生成を助ける働きがあり、精液量を増加させるのにも有効です。この成分は牛レバー、豚レバー、モツ、マグロ、カツオ、サンマ、イワシ、サバ、ブロッコリー、ほうれん草と言った、幅広い食材に多く含まれており、様々な料理から摂取する事が可能です。

精液量を増やすために効果的なサプリ

精液量を増やすためには数多くの栄養素を意識しながらその日食べるものを決めなければならず、食事だけでこれらの栄養素を十分に摂取する事は困難です。

この様な食事による摂取の代替法としておすすめなのがサプリによる摂取法です。サプリであれば、少量で手軽に必要量を摂取できる為、料理が苦手という方にも最適な方法のひとつです。

この様にサプリから必要な栄養素を摂取する際には、摂取量が過剰になりすぎない事に注意を払う必要があります。また、効果が表れるまでに時間がかかる事もある為、継続して摂取する必要もあります。

精液の質や量を上げるためにやってはいけないNG習慣

NG行動①ビール酵母で精液は増えない

精液量を増やす効果があるとされる方法の中には、デマであるにもかかわらず、広く知られてしまったものもあります。特にエビオスなどに含まれるビール酵母が精液量を増加させるのに有効であると言う事実はなく、注意する必要があります。

NG行動②カフェインの摂取

カフェインの過剰摂取が精子の奇形化に大きな影響を与えると言う研究結果が報告されています。その為、より質の良い精子を生成する為には、コーヒーをはじめとしたカフェインを多く含む食品、飲料の摂取は控えた方が良いでしょう。

NG行動③人工甘味料の過剰摂取

人工甘味料もまた精子の質を低下させる働きがあると言われています。最近ではカロリーゼロの飲料などに人工甘味料が多く含まれている為、ダイエット目的でそれらを摂取する事が多いと言う方は、注意が必要です。

NG行動④ノートパソコンを膝の上に置いて作業しない

睾丸が長時間温められてしまうと、精子を生成する働きが鈍化すると言われています。その為、膝の上にノートパソコンを置いた状態で長時間過ごすことが多いと言う方は注意が必要です。

まとめ

ここでは、精液量が減少してしまったと言う方向けに、食生活や生活習慣を改善する事で精液の量を増やす為には、具体的にどのような事を実行すればよいのかと言う事について解説してきました。

精液量を増やす為には、必要な栄養素を熟知し、食事やサプリを通してそれらを摂取するだけでなく、規則正しい健康習慣を徹底して行うようにして下さい。また、それらを継続して行っていく忍耐力も同時に必要ですが、一度継続し始めると後は気楽に続けられます。

 

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